計画無痛分娩・オンデマンド無痛分娩の違いとは?初産ママが押さえるべき3つの判断基準

妊活術

初めての出産を控え、「無痛分娩を選びたいけれど、計画無痛分娩とオンデマンド無痛分娩って何が違うの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

それぞれの分娩方法にはメリット・デメリットがあり、自分に合った選び方をすることが安心・安全な出産につながります。

本記事では、計画無痛分娩とオンデマンド無痛分娩の違いをわかりやすく解説し、それぞれの特徴、費用やタイミング、向いているタイプなど、出産前に押さえておくべき3つの判断基準を紹介します。

「自分に合った無痛分娩の方法を選びたい」と考えている初産ママにとって、きっと役立つ情報が見つかるはずです。

計画無痛分娩とオンデマンド無痛分娩の基本的な違い

出産方法には、自然分娩や帝王切開の他に、痛みを軽減しながら出産を迎える「無痛分娩」があります。その中でも「計画無痛分娩」と「オンデマンド無痛分娩」という2つの選択肢がありますが、これらの違いを理解することは、より安心して出産に臨むためにとても重要です。ここでは、計画無痛分娩とオンデマンド無痛分娩の基本的な違いを詳しく見ていきましょう。

計画無痛分娩とは?

計画無痛分娩は、出産前に無痛分娩の計画を立て、医師としっかりと協議した上で、計画的に麻酔を使用して痛みを軽減する方法です。この方法では、妊婦が望んでいるタイミングで麻酔を投与し、無痛状態で出産が進みます。出産の進行状況を見ながら麻酔の量を調整し、麻酔が切れた時点で自然な出産に近づくように管理されることが一般的です。

オンデマンド無痛分娩とは?

オンデマンド無痛分娩は、出産の進行中に、必要に応じて麻酔を追加する方法です。これは、妊婦が出産の際に感じる痛みに合わせて麻酔を使用するため、痛みが強くなったタイミングで麻酔をかける「オンデマンド(要求に応じて)」方式です。計画無痛分娩とは異なり、陣痛を迎えてから麻酔を調整し、状況に応じて適切な量を使用するため、痛みの管理が柔軟に行われます。

初産ママにとって重要な判断基準

計画無痛分娩とオンデマンド無痛分娩には、それぞれメリットとデメリットがあります。初めての出産を控えているママにとって、どちらを選ぶべきかは非常に重要な判断となります。ここでは、出産方法を選ぶ際に押さえておくべき3つの判断基準を解説します。

費用面での違い

計画無痛分娩は、陣痛促進剤を使用した上で事前に麻酔を計画的に使用するため、費用がやや高くなる傾向があります。特に、計画的な麻酔投与や医療機器の準備が必要となるため、施設によっては追加費用が発生する場合もあります。一方、オンデマンド無痛分娩は、必要なときに麻酔を追加するため、麻酔使用量が個別に異なり、計画無痛分娩よりもコストが低くなることが多いです。しかし、麻酔師が24時間滞在しているような大きな病院でない限り、診察時間外に陣痛が来てしまうと、無痛分娩を行えず、そのままの流れで自然分娩となってしまうことも多々あります。

出産のタイミングと計画の立てやすさ

計画無痛分娩では、妊婦と医師が事前に麻酔のタイミングや方法を決めるため、出産のスケジュールがある程度予測できます。これに対し、オンデマンド無痛分娩は、陣痛の進行に応じて麻酔を追加するため、痛みのピークを過ぎてから麻酔を使用するケースが多く、また、病院によっては24時間体制で麻酔の対応ができない為、事前に計画を立てることが難しい場合もあります。前途の通り、無痛分娩を希望していても、陣痛がくる時間帯によっては自然分娩になることがあります。

痛みの軽減効果と医師との連携

計画無痛分娩では、陣痛の痛みを感じる前に麻酔が投与されるため、非常に効果的に痛みをコントロールできます。オンデマンド無痛分娩では、陣痛の痛みの進行に合わせて麻酔が行われるため、痛みの管理が柔軟に対応できますが、痛みを完全に取り除くまでに時間がかかることもあります。

それぞれの分娩方法のメリット・デメリット

計画無痛分娩のメリット・デメリット

計画無痛分娩の最大のメリットは、事前に麻酔を計画的に使用できるため、痛みをしっかりと管理できることです。しかし、デメリットとしては、オンデマンド無痛分娩の病院より費用が高くなる点です。

オンデマンド無痛分娩のメリット・デメリット

オンデマンド無痛分娩は、柔軟に麻酔を追加できるため、出産中の痛みに合わせて対応が可能で、費用も計画無痛分娩より安いことがメリットです。しかし、痛みを完全に取り除くタイミングが遅れる点と、病院によっては診察時間外での対応ができないところも多い為、急に自然分娩に切り替わる場合もある点がデメリットです。

自分に合った無痛分娩方法の選び方

妊娠経過や健康状態を考慮した選択

計画無痛分娩とオンデマンド無痛分娩は、とにかく自分が陣痛の痛みをどのくらい許容できそうかどうかです。一生に数回しかない出産、費用と照らし合わせてどちらが適切かをパートナーとしっかり決めることが大切です。
決めた後に病院選びをする流れを推奨します。

産院選びと医師との相談の重要性

どちらの分娩方法が自分に適しているかを判断するには、信頼できる産院選びと、担当医師とのしっかりとした相談が重要です。医師からのアドバイスを受け、納得のいく方法を選びましょう。

よくある質問

Q. 計画無痛分娩を選ぶ際の注意点は?

A. 計画無痛分娩を選ぶ際は、麻酔に対するアレルギーや過去の出産歴など、健康状態に留意する必要があります。また、計画を立てた時点での医療機関の状況にも注意が必要です。

Q. オンデマンド無痛分娩のリスクは?

A. オンデマンド無痛分娩では、痛みが強くなってから麻酔を使用するため、タイミングによっては麻酔が効くまでの時間に差が生じることがあります。出産時の合併症や急変に備えるため、事前の準備をしっかり行いましょう。

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