実際のところ体外受精の費用はどれくらいかかる?
体外受精の基本的な費用内訳
体外受精にはさまざまな費用がかかります。主な内訳としては、検査費用、採卵費用、培養費用、胚移植費用、ホルモン治療費、診察料などが含まれます。
これらの費用はクリニックごとに異なりますが、私は都内の不妊治療専門クリニック(ARTクリニック)で、1ラウンド(1回の採卵から4つの受精卵を移植)に約40万円かかりました。
2022年4月から保険適用になったおかげで、だいぶ安くなり助かりましたが、少子化問題を抱える日本は、本来これは全て国が持つべき費用だと私は考えます。
具体的な内訳等は後ほどご案内しますので、ぜひ最後までご覧ください。
自費診療と保険適用の違い
2022年から一部の不妊治療が保険適用されるようになりました。保険適用の範囲では費用が大幅に抑えられるものの、適用外の治療や薬剤も多く、自費で支払う必要がある項目もあります。治療を受ける前に、どこまでが保険適用範囲なのかを確認することが重要です。
私が今回妊娠に至るまでに行った治療は、全て保険適応内の範囲で行いました。
クリニックごとの費用差はなぜ生じるのか?
体外受精の費用は、クリニックごとに大きく異なります。これは、設備の充実度、土地の価格、医師の経験、提供される治療内容、成功率などが影響しているためです。また、都市部と地方では価格設定が異なることもあります。事前に複数のクリニックを比較し、費用と治療内容のバランスを見極めることが重要です。
不妊治療中に持つべき3つの心構え
心構え① 一見小難しい自治体のHP等も頑張って読み込んで、助成金や補助制度をしっかり活用する
自治体によっては、不妊治療に対する助成金や補助制度を設けている場合があります。
所得制限や回数制限があることが多いため、各自治体の最新情報をチェックし、利用できる制度を最大限活用しましょう。
東京都では、特定不妊治療費(先進医療)助成事業があります。
保険適応外の先進医療治療費は、7割まで15万円を上限に、東京都が負担してくれるという内容です。
また、不妊治療とは少しトピックがずれますが、東京都で助成されている「卵子凍結」は、ぜひ20代の人たちにもっと知ってもらいたいです。
若い時に卵子を凍結して保存しておくことで、30代以降に、20代時代の自身の卵子で体外受精ができます。
自分ももっと若いうちにこのことを知っていれば(恐らく当時は助成金はなかったですが…)ととても悔やまれます。
心構え② 自分に治療プランを見極めて無駄なコストを削減
体外受精の治療にはさまざまなオプションがありますが、すべてが必要とは限りません。医師と相談し、自分に合った最適な治療プランを選ぶことで、不要なコストを削減することができます。
例えば、私自身のゴールは「最短で妊娠すること」であった為、タイミング法と人工授精のステップはスキップし、最初から体外受精に臨みました。
(厳密にはタイミング法は既に過去にトライし、5年以上空いてからの再度の妊活でした。)
先生からは順を追って試す方が良いと言われましたが、自分は既に30代後半でもあった為、治療にかかる金額と、時間を天秤にかけて自らの希望を出しました。
こうすることで、自分にとっての重要なコストと無駄なコストを腹落ちする形で導き出すことができました。
「先生の言うことが全て必ずしも正しくない」という心構えも重要です。
心構え③ 不妊治療は長期戦。
費用だけでクリニックを選ぶのではなく、通いやすさもしっかり考慮するべきです。
例え、口コミで妊娠率が高いと評判のある病院でも、通いづらいと、精神的に参ってしまいます。
また、中には不妊治療クリニックに、第二子・第三子を求めて通う方もいます。
そうすると、「なんであの人には子供ができて、自分にはできないのか」等、人として悲しい気持ちも生まれてきます。
そういう風に考えてしまう時は、自分自身が精神的に弱っているサインです。
不妊治療は長期戦になります。
そして途中、辛い気持ちもたくさんします。
この心構えをしっかり持って臨み、自分の心のケアをしながら長期戦に臨むことをお勧めします。
妊活中に知っておきたい体外受精の費用シミュレーション
1回の治療でかかる費用の目安
体外受精1回(1回移植)あたりの費用は、保険適用の場合は10万円〜20万円程度、自費診療の場合は40万円〜100万円ほどかかることが一般的です。
都内での保険適応対象となる方は:
40 歳未満…通算6回まで(一子ごと)
43 歳未満…通算3回まで(一子ごと)
保険適応になるタイミングを知った上で、計画的に動くことを推奨します。
妊娠成功までにかかる平均的な総額
体外受精の成功率は年齢や体質によって異なりますが、複数回の治療が必要なこともあります。1回の移植でポンっと成功する方もいれば、私みたいに4回目の移植で成功する方、そして10回以上試みて、途中不育症の検査など、別の検査・治療にも費用がかけられる方もいます。平均的には、成功までに50万円ほどの費用がかかるつもりで臨み、「いくらまで」チャレンジする等、ご自身とパートナーとで、ある程度区切りを決めておくこともお勧めします。
まとめ
体外受精の費用と抑えるためのポイントの振り返り
体外受精の費用は高額ですが、助成金や保険適用を活用することで負担を軽減できます。また、クリニック選びや治療プランの見極めも重要です。
自分に合った治療計画を立てよう
治療費の準備や助成制度の活用をしながら、自分に合った治療計画を立てることが、妊活を成功させるための大きなポイントになります。正しい情報を得て、後悔のない選択をしましょう。